障害復旧・臨時対応とは?保守エンジニアが行う現地復旧作業の実務を解説
この記事では、移動体通信エンジニアの J5:保守(フィールド保守)フェーズ における 障害復旧・臨時対応 について解説します。
J5-02は、 通信サービスをいち早く復旧させるための中核工程 です。
J5-01(出動・現地確認)で 原因の方向性を掴んだ後、 実際の復旧作業 に入ります。
J5-02は保守フェーズのどこに位置するか
J5(保守)フェーズは、 以下の4工程で構成されています。
- ① 出動・現地確認
- ② 障害復旧・臨時対応(本記事)
- ③ 定期点検・予防保全
- ④ 報告・在庫管理
J5-02は、 「直す」ことに集中する工程 です。
障害復旧で行う代表的な作業
障害内容に応じて、 以下のような作業を行います。
- 無線装置・伝送装置の交換
- 電源装置・バッテリー交換
- ケーブル・コネクタの修正
作業中も、 常に影響範囲を意識 しながら進めます。
再起動・リセットによる復旧対応
物理故障でない場合は、 再起動・リセット で復旧するケースもあります。
- 装置再起動
- 一時的な設定リロード
- 通信経路の再確立
ただし、 再発リスク があるため、 記録は必須です。
暫定復旧・臨時構成とは
すぐに完全復旧できない場合、 暫定復旧 を選択することがあります。
- 冗長系への切り替え
- 仮設装置での一時運用
- 機能を限定した構成での復旧
「完全」より「早期」 を優先する判断です。
復旧判断で重要なポイント
復旧作業では、 以下の判断が求められます。
- 完全復旧を目指すか
- 暫定復旧で切り上げるか
- 追加出動・部材手配が必要か
判断を誤ると、 影響が拡大 します。
障害復旧でよくあるトラブル
- 交換部材の初期不良
- 作業中の設定ミス
- 想定外の二次障害
焦らず、 手順と確認を徹底 することが重要です。
復旧後に行う確認作業
復旧後は、 必ず以下を確認します。
- アラーム消失の確認
- 通信状態・KPIの回復
- 関連局への影響有無
「直ったつもり」 を防ぐ工程です。
次工程への引き継ぎ
復旧作業の結果は、 必ず共有します。
- 作業内容・交換部材
- 暫定対応の有無
- 今後の対応方針
これが、 J5-04(報告)や改善活動 につながります。
次に行う工程:定期点検・予防保全
障害対応を通じて得た知見は、 予防保全 に活かされます。
▶ 次の記事: J5-03 定期点検・予防保全
前後・関連ページ
▶ 前工程: J5-01 出動・現地確認
▶ J5カテゴリトップ: 保守(J5)カテゴリトップ
▶ お仕事マップ: 移動体通信エンジニアの仕事内容マップ