この記事では、移動体通信エンジニアの J5:保守(フィールド保守)フェーズ における最終工程である 報告・在庫管理 について解説します。
保守業務は、 「直して終わり」ではありません。
作業内容を正しく記録し、 次の障害を防ぐための材料 として残すことが、 J5-04の役割です。
J5-04は保守フェーズのどこに位置するか
J5(保守)フェーズは、 以下の4工程で構成されています。
- ① 出動・現地確認
- ② 障害復旧・臨時対応
- ③ 定期点検・予防保全
- ④ 報告・在庫管理(本記事)
J5-04は、 保守対応を「知見」として残す工程 です。
保守報告書の目的とは
保守報告書は、 単なる作業記録ではありません。
- 何が起きたのか
- なぜ対応したのか
- 今後どうすべきか
を共有するための 重要なドキュメント です。
報告書に記載する主な項目
一般的な保守報告書には、 以下の内容を記載します。
- 発生日時・対象局・影響範囲
- 障害内容・原因概要
- 実施した作業内容
- 交換部材・暫定対応の有無
第三者が読んで理解できる ことが重要です。
写真・ログ・証跡の整理
報告の信頼性を高めるために、 証跡整理 を行います。
- 作業前後の写真
- 装置ログ・アラーム履歴
- 設定変更履歴
これらは、 検証・再発防止 に活用されます。
在庫管理とは何をするのか
在庫管理は、 保守業務を継続するための 基盤作業 です。
- 交換部材の在庫数管理
- 消耗品の補充・発注
- 使用期限・保管状態の確認
在庫不足は、 復旧遅延 に直結します。
在庫管理でよくある課題
- 在庫数と実数の不一致
- 使用期限切れ部材の発生
- 属人化した管理方法
報告と紐づけて管理することで、 改善が進みます。
再発防止・改善提案へのつなげ方
報告内容をもとに、 再発防止策 を検討します。
- 設備構成の見直し提案
- 点検周期・項目の改善
- 設計・品質改善部門へのフィードバック
J5-04は、 改善のスタート地点 でもあります。
J5-04がキャリアに与える影響
記録・改善ができる保守エンジニアは、 次のフェーズで評価されます。
- 品質改善(J7):データを活かす
- 設計(J3):再発しない設計
- PM/PMO(J8):全体改善の推進
「書ける・まとめられる」 ことは大きな武器です。
J5フェーズのまとめ
J5(保守)は、 現場対応だけでなく、 記録と改善 まで含めて完結します。
J5-04を丁寧に行うことで、 保守の価値は何倍にも高まります。
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