この記事では、移動体通信エンジニアの J8-01:プロジェクト計画・立ち上げ について解説します。
PM/PMOにおいて、 最も重要な工程 がこの「立ち上げフェーズ」です。
ここでの判断が、 プロジェクト全体の成否を左右 すると言っても過言ではありません。
プロジェクト計画・立ち上げは何をする工程か
プロジェクト計画・立ち上げとは、 「どう進めるか」を最初に決める工程 です。
移動体通信プロジェクトでは、 J2〜J7の各工程が並行して動きます。
そのため、最初に 全体像を描いておくこと が不可欠です。
- どの工程が、いつ、どこまで進むのか
- 誰が、何を、どこまで責任を持つのか
- 制約条件(納期・予算・品質)は何か
これらを明確にするのが、 J8-01の役割です。
PM/PMOが最初に行う主な作業
プロジェクト立ち上げ時、 PM/PMOは次のような作業を行います。
- プロジェクト目的・ゴールの整理
- 体制・役割分担の設計
- 全体スケジュール(WBS)の作成
- 予算・工数の初期設定
いずれも、 後工程に引き継がれる前提条件 となります。
体制構築・役割分担の考え方
移動体通信プロジェクトでは、 多くの関係者が関わります。
- 設計(J3)
- 施工(J1)
- 試験(J4)
- 監視・保守(J6/J5)
- 品質改善(J7)
PM/PMOは、 「誰が何を判断するのか」 を明確にします。
責任範囲が曖昧なまま進むと、 トラブル時に判断が止まります。
WBS(工程表)作成のポイント
WBS(Work Breakdown Structure)は、 プロジェクトの骨格です。
移動体通信では、 工程が前後・並行で進むため、 粒度の調整 が重要になります。
- 細かすぎる → 管理が破綻する
- 粗すぎる → 進捗が見えない
PM/PMOは、 「管理できる粒度」 でWBSを設計します。
予算・工数計画の立て方
プロジェクトは、 ビジネスとして成立 させなければなりません。
そのため、立ち上げ時に 以下を整理します。
- 想定工数(設計・施工・試験など)
- 外注・ベンダー費用
- 想定リスクとバッファ
ここでの見積もりが甘いと、 後工程で収支が崩れます。
キックオフで共有すべき内容
計画が固まったら、 キックオフミーティングを実施します。
共有すべきポイントは以下です。
- プロジェクトの目的・背景
- 全体スケジュール
- 役割分担・判断ルール
- 注意点・制約条件
「認識を揃える」 ことが最大の目的です。
この工程でよくある失敗
- ゴールが曖昧なまま開始する
- 体制・責任範囲が不明確
- 現場負荷を考慮していない計画
J8-01は、 トラブルを未然に防ぐ工程 でもあります。
次の工程との関係
プロジェクト計画・立ち上げが完了すると、 次は日常的な管理フェーズに入ります。
▶ 次の記事: J8-02 進捗管理・会議運営
まとめ|J8-01はPM/PMOの土台
J8-01(プロジェクト計画・立ち上げ)は、 PM/PMOとしての力量が最も問われる工程です。
良い立ち上げは、良いプロジェクトを生む
設計・施工・試験の経験を活かし、 全体を俯瞰する役割として価値を発揮できるフェーズです。
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