J3 設計(経験者向け)

【J3-②】エリア設計・アンテナ設計とは?無線設計エンジニアの仕事内容を解説

エリア設計・アンテナ設計とは?無線設計エンジニアの中核業務

エリア設計・アンテナ設計とは、 基地局の無線設備について 「どこに、どの方向へ、どのような条件で電波を出すか」 を具体的に決めていく業務です。

無線シミュレーションや設計ツールを使いながら、 カバレッジ・容量・干渉といった観点で エリア全体の電波品質が最適になる構成を検討します。

この業務は、 設計前提条件の整理(KPI・トラフィック・障害履歴) を踏まえたうえで進められます。

前提となる工程: 【J3-①】設計前提条件の整理(KPI・トラフィック・障害履歴)

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移動体通信エンジニアの求人でよく見かける

  • 無線設計
  • RF設計
  • アンテナ設計

これらは、J3(設計)フェーズの中でも エリア設計・アンテナ設計を指しているケースがほとんどです。

この記事では、前工程である 「設計前提条件の整理(KPI・トラフィック・障害履歴)」を踏まえたうえで、 エリア設計・アンテナ設計の具体的な仕事内容を解説します。


エリア設計・アンテナ設計の役割

エリア設計・アンテナ設計は、

  • どこに電波を届けるか
  • どの方向に、どの強さで飛ばすか

を決める工程です。

基地局を「建てる」前に、 電波の見え方を設計するのがこの業務の本質です。


前提となる情報(カテゴリ①との関係)

エリア設計は、いきなり始めるものではありません。

設計の前段階として、エリアの状態を正しく把握することが重要です。

そのため、まずは以下の記事で解説している 設計前提条件の整理を理解していることが前提となります。

設計前提条件の整理(KPI・トラフィック・障害履歴)とは?

エリア設計で行う主な作業

エリア設計では、主に次のような検討を行います。

  • どの基地局でエリアをカバーするか
  • 新設局・既設局の役割分担
  • 屋外・屋内(インビル)どちらで対策するか

ここでは、机上で

  • 地形
  • 建物
  • 人口動線

を考慮しながら、 「電波をどう配置するか」を検討します。


アンテナ設計の具体的な検討項目

アンテナ設計では、さらに踏み込んだ検討を行います。

  • アンテナ設置高さ
  • アンテナ方位角(アジマス)
  • チルト角(電気/機械)
  • アンテナ種別(指向性・周波数帯)

これらを組み合わせることで、

  • 必要な場所に
  • 必要な強さで
  • 不要な干渉を抑えながら

電波を届ける設計を行います。


無線シミュレーションの活用

多くの現場では、無線シミュレーションツールを使用します。

  • 電界強度分布
  • SINR
  • セル境界

などを可視化し、

  • 設計前後でどの程度改善するか
  • 別エリアへ悪影響が出ないか

を確認します。

シミュレーション結果は、 後工程(施工・試験・品質改善)への重要なインプットになります。


設計結果はどこへ引き渡されるのか

エリア設計・アンテナ設計の結果は、

  • 図面
  • 設計条件書
  • パラメータ設計資料

といった形で整理され、

  • 施工担当(J1)
  • 試験担当(J4)

へ引き渡されます。

このため、 「自分以外の人が見て理解できる資料を作る力」 も重要になります。


この業務で身につくスキルとキャリア

エリア設計・アンテナ設計を経験すると、

  • 無線の基礎〜応用知識
  • 電波伝搬の理解
  • 設計根拠を説明する力

が身につきます。

これらは、

  • 無線設計の上位設計
  • 品質改善(J7)
  • PM/PMO(J8)

へ進む際の強力な武器になります。


どんな人に向いているか

  • 電波・無線が好きな人
  • 机上検討と現場結果を結びつけたい人
  • 「なぜこの設計なのか」を説明するのが苦でない人

監視・保守経験を経て、 設計職へステップアップしたい人にも非常に向いています。


まとめ

エリア設計・アンテナ設計は、 無線設計エンジニアの中核となる業務です。

設計前提条件を正しく理解し、 適切なエリア・アンテナ設計を行うことで、 通信品質は大きく改善します。

移動体通信エンジニアとして、 設計職・経験者向け求人を目指す方にとって、 避けて通れない重要な工程と言えるでしょう。

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