候補地選定・現地調査とは?置局エンジニアが最初に行う判断業務を解説
この記事では、移動体通信エンジニアの J2:置局フェーズ における最初の工程である 候補地選定・現地調査 について解説します。
基地局建設は、 いきなり設計や工事から始まるわけではありません。
「この場所に基地局を建てられるのか」 を見極めるのが、 本工程の役割です。
候補地選定・現地調査はJ2のどの位置づけか
J2(置局)フェーズは、 次の流れで進みます。
- ① 候補地選定・現地調査(本記事)
- ② 条件整理・オーナー交渉
- ③ 契約・申請・設計引き渡し
候補地選定は、 すべての工程の起点 となる重要な判断工程です。
候補地選定で確認する主な観点
候補地を選ぶ際は、 通信品質だけでなく、 現実的に設置できるか を重視します。
主な確認ポイント
- エリア課題(カバレッジ・容量)を満たせる位置か
- 建物の高さ・周辺環境
- 他局との距離・干渉リスク
この段階では、 「理想」より「実現可能性」 が優先されます。
現地調査で行う具体的な確認内容
現地調査では、 設計・施工の観点で必要な情報を収集します。
- 屋上・設置スペースの有無
- アンテナ設置位置・方位
- 電源引込・分電盤の状況
- 資材搬入経路・施工制限
ここでの情報不足は、 後工程で大きな手戻り につながります。
設計を見据えた現地調査の考え方
現地調査は、 設計(J3)を前提に行う 必要があります。
- アンテナ高さ・設置制限
- ラック設置スペース
- 空調・耐荷重
これらの制約は、 設計条件として 正確に引き渡す ことが重要です。
候補地選定・現地調査でよくある失敗例
- 建物管理条件を把握していなかった
- 電源・空調の制約を見落とした
- 施工制限を考慮していなかった
多くの場合、 「設計目線の不足」 が原因です。
次に行う工程:条件整理・オーナー交渉
候補地が固まったら、 条件整理・交渉工程 へ進みます。
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前後工程との関係
候補地選定は、 設計・工事をつなぐ 上流判断工程 です。
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