このページでは、移動体通信エンジニアの業務工程の中でも J3:設計(無線設計・伝送設計)フェーズ について、全体像から具体的な仕事内容までを整理して解説します。
J3は、置局(J2)で確定した条件をもとに、 「どのように通信品質を実現するか」 を設計として具体化する工程です。
経験者向け求人が多く、 技術力・設計力がそのまま市場価値に直結するフェーズ でもあります。
J3 無線設計・伝送設計とは何をする工程か
J3では、基地局・ネットワークが 品質・容量・安定性 の要件を満たすように設計を行います。
単に図面を書く仕事ではなく、 KPI・トラフィック・障害履歴といった 過去データをもとにした技術判断 が求められます。
J3フェーズの全体構成
J3の業務は、以下の4つのカテゴリで構成されています。
- J3-01:設計前提条件の整理(KPI・トラフィック・障害履歴)
- J3-02:エリア設計・アンテナ設計(無線設計)
- J3-03:伝送設計・IP設計(ネットワーク構成)
- J3-04:図面・仕様書作成・設計レビュー
これらはすべて独立した作業ではなく、 連続した設計プロセス として進められます。
J3-01 設計前提条件の整理(KPI・トラフィック・障害履歴)
設計はいきなり始めるものではありません。
まず、既存エリアの KPI・トラフィック状況・過去障害 を把握し、設計の前提条件を整理します。
▶ 詳細解説: J3-01 設計前提条件の整理とは?
J3-02 エリア設計・アンテナ設計(無線設計)
次に行うのが、 無線設計の中核となるエリア・アンテナ設計 です。
シミュレーションや現地条件を踏まえ、 カバレッジ・容量・干渉を考慮した設計を行います。
▶ 詳細解説: J3-02 エリア設計・アンテナ設計とは?
J3-03 伝送設計・IP設計(ネットワーク構成)
無線設備で発生するトラフィックを 安定して収容するための設計 が伝送・IP設計です。
帯域、冗長、QoS、IPアドレス設計などを行い、 ネットワーク全体の整合性を取ります。
▶ 詳細解説: J3-03 伝送設計・IP設計とは?
J3-04 図面・仕様書作成・設計レビュー
設計内容は、 図面・仕様書として可視化 し、関係部署とレビューを行います。
この工程での精度が、 施工(J1)・試験(J4)の品質を左右します。
▶ 詳細解説: J3-04 図面・仕様書作成・レビューとは?
J3はどんな人に向いているか
J3フェーズは、以下のような方に向いています。
- 通信の仕組みを論理的に理解できる
- 数字(KPI・トラフィック)を見るのが苦にならない
- 設計意図を他者に説明できる
J3での経験は、 J4(試験)・J7(品質改善)・J8(PM) へのキャリアアップにも直結します。
前後工程とのつながり
J3は、前後工程との連携が不可欠です。
▶ 前工程: J2 置局(用地交渉)の仕事内容
▶ 次工程: J4 試験・インテグレーションの仕事内容
▶ お仕事マップを見る: 移動体通信エンジニアの仕事内容マップ