この記事では、移動体通信エンジニアの J5:保守(フィールド保守)フェーズ における 定期点検・予防保全 について解説します。
保守というと、 障害発生後の対応を イメージされがちですが、 本来の価値は「防ぐこと」 にあります。
J5-03は、 障害を起こさないための仕事 を担う工程です。
J5-03は保守フェーズのどこに位置するか
J5(保守)フェーズは、 以下の4工程で構成されています。
- ① 出動・現地確認
- ② 障害復旧・臨時対応
- ③ 定期点検・予防保全(本記事)
- ④ 報告・在庫管理
J5-03は、 「トラブルが起きていない時」に行う重要工程 です。
定期点検とは何をするのか
定期点検とは、 あらかじめ決められた周期で 設備状態を確認する作業です。
代表的な点検項目
- 局舎内温度・空調状態
- 電源設備・分電盤の状態
- 装置ランプ・ログの確認
異常の兆候を 早期に発見 することが目的です。
予防保全とは何をするのか
予防保全とは、 故障する前に 先回りして対処する保守 です。
- 劣化が進んだ部材の交換
- 寿命が近いバッテリーの計画更新
- 空調能力低下への事前対策
「まだ動いている」状態 で手を打つのがポイントです。
定期点検でよく見つかる兆候
- 局舎内の温度上昇
- ファン・空調の異音
- バッテリー膨張・電圧低下
これらは、 将来の重大障害の前触れ であることが多いです。
予防保全が通信品質に与える影響
予防保全を行うことで、 以下の効果が得られます。
- 突発障害の減少
- 夜間・緊急出動の削減
- サービス安定性の向上
地味ですが、 品質に最も効く保守業務 です。
定期点検・予防保全でよくある課題
- 点検が形骸化している
- 異常の見逃し
- 改善提案が通らない
「異常なし」で終わらせず、 気づきを残す ことが重要です。
設計・品質改善へのつながり
定期点検・予防保全で得た知見は、 次の工程 につながります。
- 設計(J3):設備設計の見直し
- 品質改善(J7):障害傾向分析
- PM/PMO(J8):保全計画の改善
現場視点の提案は、 評価されやすいポイントです。
次に行う工程:報告・在庫管理
点検・保全結果は、 必ず記録・共有します。
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