この記事では、移動体通信エンジニアの J8-03:課題・リスク・品質管理 について解説します。
プロジェクトが計画どおりに進まない原因の多くは、 想定外の課題・リスク にあります。
PM/PMOは、 それらを「起きてから対応する」のではなく、 起きる前に管理する 役割を担います。
課題・リスク・品質管理は何をする工程か
J8-03は、 プロジェクトを不安定にする要因を管理する工程 です。
具体的には、 以下の3つを同時に扱います。
- 課題管理(すでに顕在化している問題)
- リスク管理(将来起こり得る問題)
- 品質管理(成果物・サービス品質)
これらを分けて考えることが、 PM/PMOには求められます。
課題管理の基本的な考え方
課題とは、 「今、困っていること」 です。
進捗会議などで出てきた課題を、 以下の観点で整理します。
- 何が問題か
- 影響範囲はどこか
- 誰が対応するのか
- いつまでに解決するのか
PM/PMOは、 課題管理表 を使って一元管理します。
リスク管理は「想定する」ことから始まる
リスクとは、 将来起こるかもしれない問題 です。
移動体通信プロジェクトでは、 以下のようなリスクが想定されます。
- 施工遅延による工程圧迫
- 資材不足・ベンダー対応遅れ
- 品質未達による再作業
重要なのは、 発生確率と影響度 を見極めることです。
リスク対応の考え方
リスクに対しては、 事前に対応方針を決めます。
- 回避:工程・方法を変える
- 軽減:影響を小さくする
- 受容:起きたら対応する
PM/PMOは、 「起きたら誰が動くか」 まで決めておくことが重要です。
品質管理でPM/PMOが見るポイント
品質管理では、 成果物やサービスが 基準を満たしているか を確認します。
移動体通信では、 以下のような指標が用いられます。
- KPI(通信品質指標)
- 試験結果(J4)
- 再作業・手戻り件数
品質問題は、 工程全体に影響 するため、早期把握が重要です。
品質トラブルを防ぐための工夫
PM/PMOは、 品質トラブルを防ぐために 以下を意識します。
- 設計レビュー・試験レビューの徹底
- 品質基準の事前共有
- 過去トラブルの横展開
品質は、 後工程で作るものではない という意識が重要です。
この工程でよくある失敗
- 課題とリスクを混同してしまう
- 管理表を更新せず形骸化する
- 品質問題を現場任せにする
J8-03は、 「見えない問題」を可視化する工程 です。
次の工程との関係
課題・リスク・品質を管理した結果は、 収支や報告にも直結します。
▶ 次の記事: J8-04 収支・ドキュメント管理
まとめ|J8-03はプロジェクト安定化の要
J8-03(課題・リスク・品質管理)は、 PM/PMOが プロジェクトを守るための工程 です。
問題を早く見つけ、 小さく潰すことで、 大きなトラブルを防ぎます。
関連ページ
▶ J8カテゴリトップ: PM/PMO(J8)カテゴリトップ
▶ 前の記事: J8-02 進捗管理・会議運営